2015年9月29日 星期二

【天空の扉】魔王と勇者の話


 「ねぇーディアポロ。俺と初めて会った時、俺をと呼んたことを覚えてるか。覚えてるだろう
 「……覚えてるよ。」
 「もう一度呼んでみてくれ。」
 魔王ディアポロはしばらく黙ってる。煙とため息を吐き、この男にすべての倦怠や倦厭や憐憫などを含めた気持ちで――そんな僅かな感情が混じる言葉で、そう言った。唾を吐きそうだ。

 「――人間の奴隷。」


 勇者笑った。
 「そ。そうだったな。」と言った、勇者と呼ばれたその男は。「俺は人間どもの奴隷だった。」
 「お前の言った通りだったな。」
 と、言った。
 「番犬みたい。奴隷みたい。兵器として。殺し屋として。」
 「犬だ。」

 「その時まで……」と。有るか無きかの笑顔で。「その時まで、『そうだった』。ディアポロ。」
 「……
 「人間の為に俺は生まれた。人間の為に生きてた。……じづらで理解ような偉そうことではなく……けど。そうだ。さらに正確に言えば、人工的に作られたっていうことだ。『人間』が『ある目的』で『俺』は『製造』されたんだ。」
 魔王は返事するつもりが無い。
 もう返事必要無い。
 ただ静かに聞いている。

 「この世はただあるがままにある。有機物じゃねぇけど生物じゃねぇけど、この道理にそむかないように存在してる。何か要るから、要られるから、ある目的を抱くから、ある事情があるから、存在してる。そうでなきゃいけない。俺は人間が要るから、俺は『俺』だ。だから、だから──ディアポロ──
 「あいつらが誰かを殺しろっていうことを言えば、ぶっ殺したんだ。あいつらがドラゴン退治を望めば、その巣をぶっ潰したんだ。人間界はどんな危機に臨みや災が降りかかれば、俺は『それ』を殲滅しなきゃ──そして、貴様らの大軍で人間界に攻め入って、いくつの国を焼き払ったとき、対抗するために滅ぼすために軍隊を率いて進めたんだ。それは世界平和なんて……そんな偉大な動機じゃねー。うん、そうじゃないと思う。だってぇ、そのとき愛していた人間どもは、俺を求めて、俺に乞って、お前を打ち殺してほしいって、助けてほしいって。それだけだよ。魔王よ、お前と戦いの理由はそれしかないさ。」
「知ってるよ。」と言った。「お前はどんな奴、最初から知ってるよ。」
 動じずに、平然として。
 極めて冷静な態度で。

 だから。
 初めて天下に名を知られるほどの「あの」勇者に会った時、奴隷と呼んだ所以である。

 「『人戦闘より対軍戦闘に特化している』って……婉曲に言いやがったね。昔からこのところ最も嫌うよ。ディアポロ。」
 勇者は笑った。
 魔王は笑わなかった。
 「『大規模殺戮』のために育てきて、『広域殲滅』ようなことができるために製造するのが俺だ。一人で大範囲鏖殺兵器として生まれて、死にまでも人間のために戦い、『雷光の勇者』って『こういうこと』だな。本当に弱虫だね、人間は。それに、兵器がどうやってどこで使うのはよくわかってる。昔人間のこんなところが好きっ……いや、違、そうじゃない。人間のどんなところでも好きって……そう言えば正しい。最初からそう『デザインされた』者が俺だ。」
 「人間が飼って──無償、報酬を求めずに、自分の全てを捧げる犬だ。」

 「人間じゃなくて、犬だ。」
 「生物じゃなくて、兵器だ。」
 「これ以外の生存する道が分からん。これ以外俺がまたどんな用途で使うのが分からん。」
 「ただお前を倒してから、勇者としての価値も終わりだ。」
 終焉を迎えた。
 絶体絶命。

 「飼い主に()()()()()。」
 「……
 魔王ディアポロ、何も言わなかった。

 「俺はどんな者か、お前分かってるだろ……?ディアポロ。」
 ──知ってるよ。
 「どんな存在か……お前知ってるだろ。」
 ──それも、何より理解やすいことだ。
 「俺は──ただ奴隷になれないものだ。犬として、最後まで飼われられなかった奴だ。」
 と。ほほえんでいる。
 自分の境遇に悲しまなさそうだ。
 自分の末路に哀れなさそうだ。

 「従って──俺に望むな、何も。」
 「儂もお前に──望みがない。」
 「ならばなんで、いま、この時、俺と通信してる?もう一度立場が逆になって敵にした俺と。」
 「……マーレとフランに何をしたか。」
 「部下にすごく心配した『かつて』の魔王だね。」直接に答えなかった。
 目が冷たくて笑う意味がないけど笑った。かつてのレイはそう笑うはずがないと思い出した。確かに勇者レイ一度もそんな感情が浮かばなかった。理由とか起因とか誤りとかがなければ、そんな表情を浮かべるわけがない。
 それでも、今更もう意味がない、いくら究めても。
 「殺さないぞ?」
 一言だけが、魔王もよく理解できてきた。この男はわざとそう言ったんだ。
 無意識下に──わざと言った。
 「……もういい。ったく。降伏させようとするけど、やっぱあり得ないな。通信魔法をやめるぞ。」
 「好きにしろ。」
 「魔王よ──お前の敵にとして、悪になったこの俺がちょっと教えてやるよ。」

 そして。
 狂乱。
 怒り。
 狂ったようだ。
 壊れたようだ。
 単純な愉楽。
 純粋な愉悦。
 混じってる。
 愛することが存在したようだ。
 愛することが理解したようだ。
 自分の全てをことごとく曝け出すようだ。
 それから、
 その後で、
 捨てられた犬は、
 棄てられた奴隷は、
 人間に飼われていた勇者は、
 愛していた人間に裏切られてから、

 「こんなもの」になったのか。

 「すぐお前と首狩り姫を探して見つかって、洗脳支配してやるよ。別に苦しいことじゃねーよ。理性や自我とか面倒臭いなものも、全て脳から消えるだけだ。」
 「……『この世はただあるがままにある』、だろ?本当に役に立つと思うよ。」
 「都合よく助けは来ない。」
 「感情で現実は変わらない。
 「祈ってもわめいても──無い力は沸いてこない。」
 「逃げてもいいよ。魔王ディアポロ昔お前が追い殺されてたみたい。……お前らが嫌いなんてそうじゃねぇよ?だが目的を果たす前にやめるつもりがねー。加害でも恩でも今の俺にとってどちらも同じものなだ。



 ──これから、俺は魔王



 「……好きにしろ。勇者と呼ばれてた奴よ。」

 通信が途絶えた。
 再び静かになった。





-Fin-




  勇者レイが大好きです。・゚・(つд`゚)・゚・

  我對天空之扉果然存在著某種扭曲的愛吧。
  第一次的日文同人文就獻給天空之扉了。

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